司法書士2.0

時事に関するニュースなどを司法書士業務に関連付けて考察したり、普段の業務を振り返りながら、一歩先の司法書士を目指していくブログです。

なぜわざわざ支店を登記するのか

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司法書士事務所をやっていると、たまに支店設置の登記の依頼を受けます。


「営業所」ではなく、なぜわざわざ登記が必要な「支店」にする必要があるのか、お客さんに聞いてみるとだいたい以下の2つの理由であることが多いです。



<支店を登記する理由>

①その地方の地銀や信用金庫と取引(融資を受けるなど)をしたいから

②地元の企業しか入札できないような公共事業などに入札したいから




特に①の理由によることが多く、きちんと支店が登記されていることが要件になっているようです。


というのも、地銀や信用金庫は取引できるエリアが限られていて、そのエリアに会社の本店または支店が無ければ取引できません。
尚且つ、取引の前提として登記事項証明を提出しなければならず、そのエリアに本店または支店が登記されていなければ、そもそも取引のテーブルに乗らないことになってしまいます。



上記、東日本銀行の不正融資の引用記事の中で、

「融資先企業に対して担当地区内に実体のない営業所を登記させて融資を実行」

とあり、記事だけでは詳細は分かりませんが、おそらく上記のような理由から、実体のない支店登記をさせたのではないかと思います。




でも、司法書士的には、お客さんから支店登記の依頼を受けたら、実態のない営業所かどうかは分かりようもなく、適正に支店設置の決議を行っていたら登記するしかないというのが現実かもしれません。。。