司法書士2.0

時事に関するニュースなどを司法書士業務に関連付けて考察したり、普段の業務を振り返りながら、一歩先の司法書士を目指していくブログです。

日本版司法取引とは

www.nikkei.com

三菱日立パワーシステムズ(MHPS)と東京地検特捜部の間で、今年の6月の制度導入後初となる日本版「司法取引」の合意に至ったことが明らかになったとのこと。

社員によるタイの現地公務員への贈賄疑惑を巡って、捜査協力の見返りとして、法人の起訴を免れる内容だそうです。




ちなみに、「日本版司法取引」とは、


他人の犯罪の解明に協力する見返りとして、自分が犯した罪について起訴を見送らせたり、求刑を軽くさせたりする制度


のことです。




振り込め詐欺や薬物密売などの組織犯罪に加え、汚職や脱税、粉飾決算などの経済犯罪も幅広く対象となっていて、法人の処罰規定がある犯罪では企業も取引主体となれます。



企業の司法取引に関して、長い目で見れば自浄作用などを促すことになると考えられますが、法人が社員を差し出すような、いわゆる「トカゲのしっぽ切り」のようになってしまわないかという意見も上がっています。

また、嘘の証言により自分の罪を軽くするようなこともあり得るため、冤罪を助長するのではないかとの懸念もあります。


そんな始まったばかりの司法取引、今後も注目していく必要がありそうです。